千葉県旭市のメガネ・補聴器専門店 共文堂の店主、1級眼鏡作製技能士の宇野です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
大手メガネレンズメーカーのHOYAから発売されている特別なメンテナンスが必要ないくもりにくいメガネレンズ、その名も『KUMORI 291(くもりにくい)コート』レンズのご紹介です。
まだまだマスクが手放せない時代。また、冬になると気温も下がり、ますますレンズがくもりやすくなります。
くもり止めジェルやスプレー、くもり止め用メガネ拭きはあるけど、メガネを水洗いして掃除(お掃除方法はこちら)すると効果がなくなるし、メンテナンスが面倒。何かいい方法はないかなと考えている方に、HOYA『KUMORI 291(くもりにくい)コート』はいかがですか?
消費者調査で、マスクでメガネが曇るのが気になるが、7割以上
HOYAが、2022年11月下旬に20代以上のメガネユーザー1000人に対して、メガネを使用していて気になることへの意識調査トップ3(複数回答可)は、
1位 メガネがくもる 72.4%(724人)
2位 汚れが気になる 49.6%(496人)
3位 キズがつく 22.8%(228人)
ダントツにメガネのくもりが気になるとのことでした。
だがしかし、その方々に「くもり対策は何をしていますか?」の問いには、
1位 何もしていない(我慢している) 64.5%(467人)
2位 くもり止め用メガネ拭きで拭いている 18.0%(130人)
3位 くもり止めジェル(液)を塗っている14.5%(105人)
こんなにも、何もしていないメガネユーザーが多いのです。
HOYA「KUMORI 291コート」レンズならほぼメンテナンスフリー
HOYA 「KUMORI 291コート」は、くもり止めジェルやくもり止めクロスの塗布などの面倒な特別なメンテナンスがいらないくもりにくいレンズコートです。特別なメンテナンスが不要になったことで、大変使いやすくなりました。
レンズの両面にくもりを抑制する特殊なコーティングにより、優れたくもり低減性能を発揮します。
くもり低減効果は、通常レンズの約3倍(HOYA社内調査にて一般的な撥水コートより曇るまでに約3倍の時間が掛かります。)
また、よごれの拭き取りやすさも高評価です。
お手入れは、通常レンズと同じ水洗いが基本。特別なことは必要ありません。よごれがひどい時は中性洗剤を使うと効果的です。
もっとわかりやすいお手入れの方法の記事を掲載しておりますので、併せてご覧ください!
(下記の画像をタップまたはクリック)
本当に「くもりにくい」のか実際に共文堂で検証してみました。
本当にくもりにくいのか確かめてみることにしました。
ポットの蓋を開けてアツアツのお湯の上に置いて15秒ごとに撮影しました。
向かって左:「KUMORI 291」右:「通常レンズ」です。
<スタート!> かざしただけで、既に通常レンズはくもり始めています!
<15秒後> まだ「KUMORI 291」は、くもってきません。通常レンズは、レンズ全面がくもりました。
<30秒後> 「KUMORI 291」がうっすらとくもり始めてきました!
<45秒後> 「KUMORI 291」は上半分ほど、くもっています。
<60秒後> 「KUMORI 291」も、まったくくもらないわけではありません。
<75秒後>(ポットの蓋を閉めて15秒)「KUMORI 291」は、既にくもりが取れています。通常レンズは、まだまだくもりが取れません。
「KUMORI 291」は、くもりにくいだけでなく、くもってもくもりが取れるのが早いのです!
「KUMORI 291コート」は特注レンズになります!
「KUMORI291」は、お客様からご注文いただきHOYAの工場で製作する特注品になります。共文堂でオンラインで発注すると、1時間後には工場の生産ラインに乗るので、約1週間前後に、お客様にお渡しできます。(注文品種によって納期が違います。)
気になる点は、レンズ表面のギラツキと表面の硬さ。割り切りが大事!
レンズは、その特性上、反射防止コートが載せられませんので、通常のレンズと違ってレンズ表面のギラツキが残ります。
また、通常のレンズよりは、キズが入りやすく、くもりの低減効果は約2年となります。
しかし、最大の目的は、くもりの解消ですから、割り切りが大事です。
割り切って、マスク使用時や作業時、運動用のメガネ等、もう一つのメガネとしてお使いするのも一つの方法かも?
節約するには、お手持ちの使わないメガネにレンズだけ交換することもご検討してみてはいかがでしょうか?
職業的には、マスクが必須な医師、歯科医師、看護師等、医療関係者。熱い湯気の中で仕事するラーメン屋さん、和菓子屋さん等、飲食業の方。
冷凍庫や冷蔵庫に出入りする漁業関係の倉庫業の方。温度差のあるビニールハウスに入る農家の方。とにかくメガネレンズのくもりが気になってメンテナンスフリーでくもり止め効果抜群のレンズが欲しい方にお勧めします!
↓こちらの『疲れ目、老眼の情報サイト えんきん.com』には、約1年使用した体験談が掲載されております。(下記の画像をタップまたはクリックすると、直接、該当記事がご覧いただけます。)
おさらい「KUMORI 291コート」の特徴、メリット・デメリット
「KUMORI 291」は、くもりにくさに特化した大変使いやすいレンズですが、その特徴やメリット・デメリットをご理解頂いた上での使用が条件となります。是非一度、ご購入前にご確認くださいませ。
1.従来のくもり防止レンズ(防曇コート)との比較
・専用クロスや液剤塗布等の面倒なメンテナンスが必要ありません。
・KUMORI 291コートの表面はサラサラしていて拭き取りやすさが特徴です。
2.くもり止めの効果について
・くもり低減効果は、通常レンズ(一般的な撥水コート)の約3倍です。
・くもりが発生しにくいコートですが、環境・状況によっては曇る場合があります。
・氷点下以下の環境の場合、凍結によるくもりが発生することがあります。
・高湿度な環境のお風呂やサウナでは、結露によるくもりが発生することがあります。
・吸水量が飽和するとくもり低減性能が低下しますが、乾燥すれば回復します。
・くもり低減効果は約2年です。
3.取り扱い方法、お手入れ
・通常のレンズと比べるとレンズにキズが入りやすいので、お取り扱いにご注意ください。
・反射防止コートは付いていませんので、ギラツキが気になることがあります。
・UVカット機能は通常のレンズと同等です。
・市販のくもりどめ剤や薬品類は使用しないでください。くもり低減性能が低下します。
・消毒等の目的でアルコールを使用する場合は、迅速に拭き取ってください。
・次亜塩素酸水を使用しないでください。コートが破損、剥離することがあります。
・超音波洗浄器で洗浄する際は1分以内を目安に水中で揺らしながら洗浄してください。
・構造上、水分を吸収しますので、水分の付着時は速やかに拭き取って下さい。