千葉県旭市のメガネ・補聴器専門店 共文堂の1級眼鏡作製技能士と認定補聴器技能者の二刀流店主の宇野です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
久しぶりに最強度近視のお客様のメガネをツボクリ加工という特殊加工にて作製いたしました。
今回のメガネの度数は-20.00Dを超えます。これだけの強い度数は、私の長い眼鏡業界人生でも数えるほどしか対応したことがありません。
こちらのお客様、無事、普通自動車運転免許の更新ができました。
レンズは、HOYAの一番屈折率の高いガラスレンズ「THI9-MC(ティーエッチアイ1.90)」にて承りました。
メガネレンズのツボクリ加工とは?
メガネレンズのツボクリ加工とは、強度近視用のメガネレンズを薄く仕上げる加工方法です。レンズ外周部を削りとることで、レンズの厚みを目立たなくし、軽量化も実現します。
ツボクリ加工のメリットは以下の通りです。
・レンズの厚みを目立たなくできる
・メガネを軽量化できる
・装用感が快適になる
HOYAのTHI9-MC(ティーエッチアイ1.90)は、一番屈折率の高いメガネレンズ
今回の度数は、強い方の左レンズでS-22.00 C-1.00 Ax180。-20.00D(ディオプター)を超えるレンズは、製作できるレンズが限られます。
レンズは、HOYAのハンガリー工場で作られています。レンズ発注後、1時間後には生産工程に入ります。
RIDOL TITAMIUM R-188に枠入れして完成しました。
下記に仕上がり後の写真を掲載します。
プラスチックレンズでしたら、当店のハイスペックレンズ加工機にて、フレーム形状に合わせてレンズ後面をカットする特殊面取り(マイナスメッツ、マイナスMETS)加工が可能です。
ブログでも解説していますのでご覧ください。(下記の画像をタップまたはクリック)
リドルチタニウム R-188は、近視度数の強い方にもってこいの強度近視対応メガネフレーム
RIDOL TITAMIUM (リドルチタニウム)R-188は、頑丈で強度近視の方におススメのフレームです。
レンズサイズをコンパクトにし、レンズを支えるリムは、幅3.0mm太く丈夫に。さらには、ヨロイや丁番は削り出し。丁番のコマの太さも下記の写真のようにこんなに大きく作ってあります。
カラーは5色ありますが、こちらのカラーは表面処理を施さないチタンの無垢の色。
リドルチタニウムは、店主の私も愛用しているフレーム。
こちらもブログで解説しています。(下記の画像をタップまたはクリック)
強度近視で重量軽減のため大きいサイズのシリコンパッドに交換
リドルチタニウムの純正パッドは、体温によって柔らかくなることで、形状が掛ける人の鼻にフィッし、なおかつ40℃以下の温度で形状を保持する形状記憶樹脂を用いたものを採用しているのですが、今回は、強度近視のガラスレンズで重量があるため、滑りにくく大きいサイズのシリコンパッドに交換。パッドを大きくすると重量が分散されます。
メガネは、人によっては一日中、顔の上にかけている商品。必需品でもあります。
クルマでいうと、「乗り心地」。服でいうと「着心地」。メガネでは「掛け心地」「見え心地」の良いものをお選びすることが、快適な「視生活」につながります。
フレームは、お顔に合わせたフィッティングも大事。特に、強度の度数の方は、少しの曲がりでも「見え心地」を損ないます。
その大事なことをおろそかにすると、いくら品質の良いフレームでも、レンズでも、その機能を生かすことができません。
メガネは、共文堂にお任せください!