千葉県旭市のメガネ・補聴器専門店 共文堂の1級眼鏡作製技能士と認定補聴器技能者の二刀流店主の宇野です。
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クラッシックメガネの王道「フィンチ型眼鏡」が、メガネの産地福井県の職人の手で、限定復刻されました。
フィンチ型眼鏡とは、テンプルがなく鼻に挟んで掛けるメガネ
「フィンチ型眼鏡」とは、耳当てのテンプル(ツル)がなく、鼻に挟んでかけるタイプの眼鏡です。19世紀から20世紀初頭の欧米で流行し、日本でも明治時代には「鼻眼鏡」と呼ばれていました。「フィンチ型眼鏡」は、従来の眼鏡に比べて軽量でコンパクトなため、持ち運びにも便利です。また、テンプルがないため、顔にフィットしやすく、ずれにくくなっています。近年、フィンチ型眼鏡が再注目され、ファッションアイテムとして人気を集めています。
フィンチ型眼鏡が福井の職人により限定生産で復刻
今回、StormyWeather Beyond(ストーミーウェザー ビヨンド)のブランドで、レトロな雰囲気満載の「フィンチ型眼鏡」が、メガネの産地、福井の職人の手によって限定復刻生産されました。
古き時代の「フィンチ型眼鏡」の素材は銅製でしたが、蘇った今回の「フィンチ型眼鏡」は、ブリッジ:ステンレス材 リム:モネル材(ニッケル合金) ハンドルとリムロック:ベリリウムカッパー材と、各パーツに適切な現代の合金素材を使用。
フレームの構造も、こんなにも手間がかかっているかと思うほどの、職人技で組み立てられています。鼻を挟む部分には、滑り止めのシリコン素材を取り付けています。
さらには、姫路レザーを使用した本革製のハンドメイドメガネケースも付属しています。
姫路レザーならではの赤色の艶が華やかな彩りを添える専用ケースは、創業45年の革製品加工工場で、熟練の革職人により裁断、縫製、型押、すべてを手作りしています。
フィンチ型眼鏡にグラスコードを付けてオシャレ度アップ
ハンドル部分は、リング状になっており、グラスコードを取り付けることもできます。
グラスコードを取り付けると、ますますおしゃれなアイテムになりますね。
フィンチ型眼鏡にインスパイアされたレトロ風なフレームも限定発売
フィンチ型眼鏡にインスパイアされ、テンプルを取り付けたStormyWeather Beyond(ストーミーウェザー ビヨンド) SD-03も同時限定発売されました。
ブリッジ部分に弾力性のある素材を使用し、フィンチ型眼鏡同様に、鼻を挟む構造です。
レンズ中心の下部にテンプルを取り付け、頬骨部分を湾曲させて肌に触れない構造にしました。
使用素材は、リムとブリッジ:なまらーず材(ニッケル銅合金) ノーズアーム:モネル材(ニッケル合金) パッド:チタン無垢 割り智:チタン材 テンプル:βチタン。
このように様々な特性の金属を組み合わせて装用感のよいメガネに仕上げています。
(豆知識ですが、この中で、なまらーず素材という聞き慣れない金属素材がありますが、約30年ほど前より、通常の洋白材より、バネ性や加工熱に強い素材として、眼鏡素材としてリムやテンプルに使用されています。)
本革製ケースのカラーはゴールド。高級感が漂います!
限定生産モデルのフィンチ型眼鏡は、逸品中の一品
限定生産の「フィンチ型眼鏡」と「フィンチ型進化版眼鏡」のStormyWeather Beyondは、再生産の予定はないとのことです。
アンティーク調、レトロ調、クラッシック調の日本製のこだわりの眼鏡をお探しのお客様にお薦めしたいモデル。
追記)どちらのモデルも完売いたしました!