千葉県旭市のメガネ・補聴器専門店 共文堂の店主の宇野です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、プラスチックフレームの鼻当てが合わないユーザーに是非お読みいただきたい内容です。
プラスチック製のフレームは、鼻当て(パッド)が固定されているタイプが多いので、自分の鼻の形と合わないと、フレームが下がったままだったり、当たって痛かったり、眼とレンズの距離が近すぎてまつ毛に触れてレンズが汚れたりという不都合なことがあります。
特に度数が強い方や、遠近両用をお使いの方は、見え具合にも影響があります。なぜなら、レンズは、よく見える中心があるので、視線と中心を合わせないと、レンズのパフォーマンスが低下してしまうからなのです。メガネは、お顔にきちっとフィットされることによって、「見た目」や「かけ心地」だけでなく「見え心地」も良くなるのです。
共文堂では、フレームをお選びするとき、デザインだけでなく、購入後の「見え心地」もお客様のレンズの度数、種類を考慮しながらアドバイスさせていただいております。
プラスチック製のフレームデザインは気に入っているけど、鼻当てが合わないお客様には、下記の「アイアーム加工」「鼻盛り加工」をお薦めしております。しかも、店舗にて加工します。
アイアーム加工
一番お勧めしている加工です。
素材は、日本製のβチタン。しなやかなクッション性があり、耐錆性があります。パッドはネジで固定するタイプなので、標準のパッド以外にもサイズ違いやシリコンパッドなどにも交換できます。装着後のフィッティングする際の微調整もできます。通常のメタルフレームと同じようにパッドの面と鼻の面を平らにフィットさせることができます。
アイアームは、長さが3サイズあります。
フレームに小さな穴を開け、凸凹になっている部分をめり込ませます。
アイアーム加工前のフレーム
パッドを切断し、切った場所を磨いてきれいにします。
アイアーム加工の完成。このあとお客様のお鼻の形に合わせ曲げてフィッティングします。
鼻盛り加工(貼るタイプ)
通常の鼻盛り加工です。素材はアセテートなので既存のフレームパッドの上に溶かして貼り付けます。
サイズが複数あり、仮止めで装用後の位置が確認できます。
種類が複数あります。
こちらは3ミリ厚のタイプ。フレーム正面から見える部分を斜めに削り、バフ掛けして磨きます。
(左:カット後 右:カット前)
仮止めで貼り付け後、上から見た写真。右側はカットしてフレーム正面側が斜めになっています。
仮止めで貼り付け後、正面から見た写真。向かって左は斜めにカットしてあるので目立ちにくいですよね。
鼻盛り加工(載せタイプ)
フレームについているパッドを切り取って、新たに形状の違うパッドを載せる加工です。
こちらも素材は、アセテート。パッドをカットしてからでないと仮止めできないのが難点。サイズ、形状合わせが難しい。
様々な形状、サイズがあります。
アセテートやセルロイドのフレームのパッド部分は、フレーム製作段階で溶かして付けています。
透明な部分は、フレームの前枠と違うパーツなのです。ここを切り取り、面を平らにします。
溶かして貼り付けました。
同じフレーム品番(カラー違い)の比較です。上が新たに載せ替えたパッド。下が通常のパッド。
大きさの違いが分かりますよね?
こちらは、別のフレームの作業中。右下が最初にフレームについていて切り取ったパッド。右上はこれから取り付けるパッド。
フレームには、新しく取り付けたパッド。小さいので手で保持できるようにテープを貼って取り付けています。
鼻盛り加工で「掛けごこち」「見えごこち」UP! 他人からの自分の「見た目」もUP!
TVやご自分の周辺でプラスチックフレームをかけている人をちょっと気にして見てみてください。メガネが下がってかけている人がきっと多くいるはずです。
共文堂では、より良いフィッティングで、より良い「見た目」「掛け心地」「見え心地」のメガネをご提供するため、「鼻盛り加工」を必要に応じてご提案しております。